こんにちは!てらもと介護用品レンタルです。
今回は移乗用具の第3弾となります“スライドシート”についてのお話をしたいと思います。
スライドシートとは介護ベッド(特殊寝台)上で使用する滑りやすい構造のシートのことです。
このシートをご利用者様の身体の下に敷くことで、少ない力でベッド上での移動をしてもらうことができます。
普段から介護に携わっている方にはベッド上での移動介助の大変さや足腰にくる負担の大きさなどの苦労話は『あるある』だと思いますが、何気なくこのブログに辿り着いた方には「狭いベッドの上で移動する必要があるの?」と疑問に思われる方もいらっしゃるかと思います。
そこで介護ベッド上での移動とはどんな場面があるのか、一例を挙げてみます。
多くの場合、介護ベッドには転落防止やちょっとした掴み所としてサイドレールと呼ばれる柵が取り付けられています。
サイドレールは長い物だと100cm近い長さがありますので、介護ベッドの真ん中あたりまでをガードすることになります。
ということは端座位(ベッドの端に腰掛ける状態)になった際、お尻は介護ベッドの真ん中からやや足側に位置することになり、そのまま身体を寝かすと頭が枕に届かなくなって、足元が窮屈な姿勢になります。
それ以外にも介護ベッドの背上げをした際に身体がずれ落ち、ベッドを真っ直ぐに戻した時には身体の位置が足側にずれているといったこともよく起こり得る状況です。
お元気な方ならば自力で身体を動かして位置をあわせることができるのですが、自力で身体を動かすことが困難な方にはお手伝いが必要です。
その際には介助者が自身の身体を使ってご利用者様の身体を動かします。
やり方は様々で、ベッドの横からご利用者様の身体を持ち上げるようにして動かしたり、頭側からご利用者様のわき腹に両腕を通して引き上げたりするのをよく見かけます。
しかし、いくら痩せている方の場合だとしても40kg前後の人の身体を持ち上げるわけですから、介助者の腰や肩などに大きな負担が掛かることになります。
さらにいえば、そのような不安定な介助をされると介助をされる側も怖い思いをすることになりますし、場合によっては身体を痛めてしまうことも有り得ます(『移乗用具Part.1~スライディングボード~』でもお伝えしたとおりです)
さて、ようやく本題ですが、介護の現場ではこのように様々なケースが存在します。
そこで介助者・介助を必要とする方(ご利用者様)がお互いに楽に、そして安心して移動動作が行えるようにスライドシートのご利用をオススメします!
トレイージースライドシート(東レ株式会社)
幅75cm、長さ120cmのとても滑りやすいシートですので、勢いあまって頭をぶつけないようにお気をつけください。
このトレイージースライドシートは滑りの良いナイロン素材であることに加えシートが3層構造になっており、中間層が上層・下層に干渉しない造りとなっているため、上下・左右・360度回転とあらゆる方向への移動を少しの力でスムーズに行うことが可能です。
マットレスとの摩擦を減らして移動ができるということは褥瘡(床ずれ)ができている方にとっても非常に有効な手段です(褥瘡患部を引き摺るのはご法度です!!)
また、少しは身体を動かすことができるという方にはスライドシートを身体の下に敷いた後、足でマットレスを蹴ってもらうことで自力でのベッド移動が可能となり、いわゆる老老介護のお宅などでは特に有用であると思われます。
スライドシートのレンタルには介護認定状態等ケアマネージャーとの確認が必要ですが、ご遠慮なく、てらもと介護用品レンタルまでご相談ください。
もちろんデモ利用も可能です(^0^)
2013年9月18日
9:00 AM |カテゴリー:
てらもと介護用品レンタル