こんにちは、てらもと介護用品レンタルです。
今回は、株式会社シーホネンスの介護ベッド「彩(SAI)」をご案内いたします。
背上げ・ベッド高・足上げと基本的な機能は他社製品と大きな違いはありませんが、実は細かな“思いやり”がたくさん詰まった機種となっていますので、いくつかをご紹介いたします。
●誤嚥を予防するヘッドレスト機能
ヒトは食べた物等が気管に入ってしまわないように無意識に気道にフタをするのですが、飲み込む力が弱っている高齢者等はそのフタがタイミングよく閉まらずに、誤って気管に入ってしまうことがあります。
これを「誤嚥」と言います。
その時点で、通常であればムセて咳により気管に入ったものを押し出すのですが、高齢者や脳梗塞の後遺症がある方等はそれができず、肺に入ったものから細菌が繁殖し炎症を引き起こします。
これが「誤嚥性肺炎」です。
今や日本人の死因の第3位が肺炎で、そのうちの9割が誤嚥性肺炎によるものだと言われています。
特に高齢者になるほどそのリスクは上がっていきますので、食べたり飲んだりする場合は身体を起こして、しっかりとアゴを引かなければいけません。
アゴが上がっていると飲み込みにくかったり、気道のフタが閉まる前に食べ物などがすべり落ちて誤嚥するリスクが高まります。
そこで従来は枕等を使ってヘッドアップしていたのですが、非常に厚手の枕が必要になったり、枕をいくつか重ねる必要があったりと手間がかかっていました。
この「彩」のヘッドレスト機能はベッドのボトムの頭部だけを最大30度まで傾けることができ、手間が省け介助が楽になると同時に、視線が天井から下に向くことにより要介護者の視界が広がり、食べ物を視認できることで食事が楽しくなるという効果も生まれます。
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●簡単収納のアクセサリー枠
介護ベッドは通常のシングルベッドよりも幅が狭く造られているため、転落防止のためにベッド柵を取り付けている方が非常に多いです。
ベッド柵は通常、アクセサリー枠と呼ばれる「柵受け」に差し込んで使いますが、ベッドから足を下す時や、ベッドから車いすに移る時(あるいはその逆)にはこのアクセサリー枠が邪魔になってしまいがちです。
この「彩」のアクセサリー枠(足側)は誰でも簡単に収納ができるようになっているので、ベッド柵を外した時にサッと収納するだけで足元が広くなり、車いすをめいっぱいベッドに寄せることができるため、ベッドと要介護者との距離がぐっと近づき、移乗の際には介助者・要介護者ともに心身の負担を減らすことができます。
●スイングバック機能
背上げをする際、身体とボトムがずれてどうしてもお腹が圧迫されてしまい苦しい思いをすることがあります。
そこで背中のボトムが頭側に7.5㎝スライドすることにより身体のずれを抑え、腹部への圧迫を軽減してくれます。
「お腹が苦しくなるから起きたくない」となれば本末転倒。
身体を思いやりながらも、離床を促す効果が期待できます。
●業界最高床モデル
介護ベッドといえば各社ができる限りの低床化を目指して開発してきました。
これは、万が一に転落した場合の身体へのダメージを最小限に抑えるためです。
要介護者がケガをしないように配慮された構造と言えます。
しかし「彩」は、ある程度の低床化を実現しつつ、高床化の必要性にも着目しています。
それは、最高67.5㎝という高い位置まで上昇することで、介助時の腰への負担を軽減し、要介護者のみならず介助者へも配慮しているからです。
67.5㎝のベッドに標準的な8㎝程のマットレスを加えると75.5㎝となりますので、介助者はほとんど腰を曲げることなく介助にあたることができます。
他にもたくさんの思いやりが詰まった介護ベッド「彩(SAI)」は、てらもと介護用品レンタルにてレンタル可能ですので、興味を持たれた方はてらもと介護用品レンタルまたは担当のケアマネジャーさん等にご相談ください!
2018年5月16日
9:00 AM |カテゴリー:
てらもと介護用品レンタル