生登福祉ケアセンターの八木です。
先週のブログ「充実の新人職員研修 その1」の続きをお伝えさせていただきます。
今回のブログを読まれる前に上記リンクより先日のブログを読まれると一層内容が伝わりますので是非ご覧ください。
さて、「その1」でもお伝えしましたが、生登福祉ケアセンターは毎回試行錯誤を繰り返して入職時の職員研修に力をいれております。
新人職員研修の初日は、施設長(マナー研修)と私(特養及び福祉に関する諸制度)が講義をおこないました。
2日目以降からは、各主任(介護・看護)がそれぞれの担当を持ち、講義形式で研修をおこないます。
下の写真はその様子の一部です。
専門的なお話になりますが、リスクマネジメントから事故防止、感染症防止、医療的ケア、ケアプラン・・・などなど、福祉に携わる方ならよく知っている研修は必須としておこなっております。
そして、下の写真も同様に研修風景なのですが、講師が主任クラスではありません。
新人職員の先輩になる各フロアーの職員が講師として講義をおこなっています。
研修において様々な技法・理論、体制(方法)があるのですが、医療・福祉の業界における研修には、プリセプターシップ(新人に教育係がつく)、対人援助技法としてスパービジョン(指導をする者・受ける者)など様々あります。
ほとんどの方には聞き慣れない横文字が並んでいます。(覚える必要もありません)
技法・理論について語りだすと長くなりますので省略しますが、研修をおこなう目的や効果について私なりの言葉で簡単に述べさせてもらいます。
新人職員(受講する側)は施設職員としての能力を伸ばす為に目標(伝えたいこと・知って欲しいこと)を絞って研修をおこないます。
その点は皆さんもご理解いただけることだと思います。
そして、もう一方で講師側にも能力を伸ばす効果があるのです。
知っている知識や技術を人に伝える能力、つまり「教える能力」を身につけてもらいたいと考えています。
人前で話すこと、人にものを伝えるということ、いかに決められた時間内で要点を絞って理解させるか・・・人を育てる(動かす)うえで「教える能力」はとても重要です。
その為に上記でご紹介した主任クラス以外の先輩職員にもあえて講師をさせております。
ちなみに、ちゃんと横に主任(時には施設長も)が同席しております。
教える能力は知識・理論があってなのですが、経験させることに尽きます!経験して失敗することで伸びていくこともあります。(私もそうでした)
介護施設はチームで利用者様にサービスをご提供します。
施設全体がチームとして新人職員のみならず職員全員を育てていくようにしなければなりません。
施設サービスにおける職員はまさに商品だからです!
職員全体の資質(スキル)の底上げをしなければならないということです。
「その1」と今回のブログで研修について少し熱くお伝えさせていただきました。
10年以上前になりますが、私の学生時代の恩師からの「人を変えるのは教育である」という言葉を今でも忘れずに自己研鑽してきました。(これからもですが)
素敵な恩師に出会えたこと、たくさん教えていただいたことに感謝すると同時に、私自身も後輩の職員への指導を頑張っていきたいという思いです。
今の研修(教育)で完成形にすることなく、その都度柔軟に効果が図れる方法を考えて充実の研修を継続していきたいと思います。
2013年6月24日
12:12 PM |カテゴリー:
生登福祉ケアセンター