55-1) 60歳代、女性。頭痛の精査でMRI施行。 |
>画像所見 : 松果体に一致してT1WIで脳脊髄液よりやや高信号、T2WIで脳脊髄液よりも高信号を呈する17x17x12mmのcystic lesionがみられる。造影MRIでは明らかな濃染は認めない。 >診断 : 松果体嚢胞 (pineal cyst) >解説 : 松果体嚢胞 は脳MRI施行例の約4%、剖検例では25〜40%の頻度でみられる。特に高齢者のMRIではしばしば認められる。高蛋白の内溶液を反映してT1WIで脳脊髄液と同等〜やや高信号、T2WIでは脳脊髄液よりも高信号になることがポイントであるが、小さな松果体細胞腫(pineocytoma)との鑑別は困難である。 |
55-2) 10歳代、女性。無症状 |
>画像所見 : 55-1)と同様、松果体に一致して。約12mm大の境界明瞭な腫瘤がみられる(↓) >診断 : 松果体嚢胞 (pineal cyst) |
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