23) 50歳代、男性。下痢、口腔粘膜の色素斑。 |
>画像所見 : 大腸全域に小さなポリープが無数にみられる。特に上行結腸〜下行結腸では正常粘膜がみられないほど密に分布している。1年後の注腸X線検査ではポリープはほぼ完全に消失している。 >診断 : Cronkhite-Canada 症候群 >解説 : 消化管ポリポーシスの一つ。中年以降の男性に好発し、遺伝性はない。ポリープは全消化管にみられるが、特に胃と大腸に密集することが多い。皮膚の色素沈着、脱毛、爪の変形、蛋白漏出による低蛋白血症などを合併する。本症のポリープは炎症性変化が主体であり、自然経過で本例のように完全消失することがある。 |