日々の症例 226 双角子宮と中隔子宮




226-160歳代、女性。

>画像所見 : 子宮底部はくびれて、ハート型を呈しており、それぞれに子宮内腔が存在している。
>診断 :
双角子宮
>解説 : 
双角子宮は胎生期の左右ミュラー管の癒合不全による奇形で、月経困難や不妊症、反復流産などの原因になり得る。子宮内膜・筋層共に左右に分離しており、底部は頚部に向かってくびれていることで、中隔子宮と鑑別できる。

  226-230歳代、女性。

>画像所見 : 子宮の形状はほぼ正常だが、子宮内腔が二つに分かれている。
診断 : 中隔子宮
解説 : 中隔子宮は左右ミュラー管の癒合後に両者の隔壁が遺残することによる奇形で、不妊や流早産を契機に診断されることもまれではない。不妊・不育症の観点からは双角子宮よりも産科的予後は不良とされるが、子宮形成術によって正常妊娠も高率に可能になっている。


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