>画像所見 : 骨単純X線写真では距骨滑車の内側辺縁に骨硬化縁を伴う透亮像がみられる。
MRIでは同部はT1、T2共に低信号を呈している。
>診断 : 距骨離断性骨軟骨炎
>解説 : 距骨の離断性骨軟骨炎は10~20歳代の若年男性に多い。距骨上面の内側後方あるいは外側縁に好発し、遊離した骨軟骨片がみられる。スポーツなどで繰り返すストレスによる軟骨下骨の血流障害の関与が示唆されている。
軟骨変化や軟骨下骨の信号変化を検出できるMRIが超早期病変の検出に有用とされている。早期ではT1WIで低信号、T2WIで高信号を示し、進行すると骨硬化や壊死性変化を反映してT1WI、T2WIともに低信号を示す。 |