日々の症例 213 腰椎圧迫骨折 (fluid sign)




21380歳代、男性。腰椎圧迫骨折。

>画像所見 : 椎間板に平行にしてL1Th12椎体にwater intensity がみられ、いわゆる液体徴候 fluid signである。 Th12は楔状変形が強く陳旧性の圧迫骨折だが、脂肪抑制像で骨髄浮腫を示唆する信号上昇がみられることから、再骨折の可能性が示唆される。
>診断 : 腰椎圧迫骨折(fluid sign

>解説 : 椎体の圧迫骨折では骨壊死をきたした椎体内に液貯留をきたすことがある。良性の圧迫骨折を示唆するsignとして知られているが、さらなる椎体の圧潰に注意しなければならない。また、圧迫骨折では椎体が陰圧になってガス(窒素)貯留を認めることもあり(vacuum cleft)、やはり良性骨折を示唆する所見とされている。

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