191)Redundant nerve roots の3例。 |
>画像所見 : T2強調矢状断像。いずれも脊柱管狭窄が強く、硬膜嚢内に屈曲蛇行して一塊となった馬尾が索状の低信号としてみられる(→)。 >診断 : Redundant nerve roots(余剰神経根) >解説 : 椎間板ヘルニアなどによる腰部脊柱管狭窄部の上部あるいは下部で馬尾が屈曲蛇行している症例をよく経験する。馬尾が慢性的に圧排され、部分的な強い狭窄と弛緩・絞扼のくり返しによって生じる現象とされ、脊柱管狭窄によって馬尾が圧迫されていることを示すサインである。馬尾神経が引き延ばされて変性を伴っていることも多いとされている。redundant nerve roots syndromeとも呼ばれるが,脊椎の弯曲が強い老人にも見られることがあるので、臨床症状がない場合は積極的に異常所見と考えない方がよいのか? 鑑別診断としてはplexiform neurofibromaと肥厚性間質性神経炎(Dejerine-Sottas syndrome)があげられる。 |