187)70歳代、男性。無症状。 |
>画像所見 : 肝門部〜肝左葉外側区域の門脈枝に沿って低吸収域が微小嚢胞状〜数珠状にみられる。CE effectはない。 >診断 : 胆管周囲嚢胞(peribiliary cyst) >解説 : 胆管周囲付属器腺が血流障害などの原因で閉塞することによる貯留嚢胞と考えられている。肝門部の比較的太い胆管〜肝左葉の肝内胆管に沿ってみられることが多い。肝内胆管の拡張と紛らわしいが、小さな嚢胞が胆管に沿って分布するのが特徴。何らかの肝障害、胆管炎、感染症などを高率に合併していることが知られている。特に、Adult polycystic diseaseにはほぼ100%合併する。Caroli病や閉塞性黄疸、閉塞性黄疸、胆管過誤腫などとの鑑別を要し、胆管と交通のない胆管周囲嚢胞であることを確認するためにはDIC-CTが有用。。 本例は、胃癌術前検査で偶然発見された。 |