172)胆嚢病変の超音波像 |
>画像所見 : 症例1:胆嚢体部に肝実質よりやや高エコーレベルの不整な腫瘤状病変がみられ、体位変換(左下側臥位)によって有茎性ポリープ状に変化した。 症例2:胆嚢底部に肝実質と同等〜やや高エコーレベルの不整な腫瘤状病変がみられ、体位変換によっても形状は変化しなかった。 >診断 : 症例1:胆泥 症例2:胆嚢癌 >解説 : 胆嚢病変の超音波診断に際しては体位変換で可動性の有無を確認することが重要である。粘稠な胆泥などは単なる体位変換だけでは移動しないことも多く、探触子で腹壁を大きく揺すって可動性の有無を確認する努力も必要である。立位や四つん這いでの走査も試みるのもよい。 |