161)30歳代、男性。検診で肝腫瘤を指摘された。 |
>画像所見 : BモードUSで後方エコーの減弱を伴う不整形高エコー腫瘤がみられる。内部に低エコー領域があり、カラードプラおよび造影CTで同部は hypervascular であることがわかる。CTでは脂肪成分も明らか。 >解説 : 高エコーレベルを呈する肝腫瘤性病変として、肝血管腫、脂肪を含有する肝細胞癌、肝内の限局性脂肪沈着などを鑑別する必要がある。通常、肝hemangioma やfocal fatty change では後方エコーの減弱はみられない。肝細胞癌の多くは膨張性に発育するため、本例のようないびつで緊満感のない形状を示すことはまれ。本例は血流の豊富な領域(angiomyo)と脂肪成分(lipo)が明らかで、angimyolipoma として定期的に経過をみている。 |