日々の症例 149 気腫性膀胱炎




14980歳代、女性。糖尿病。血尿。

>画像所見 : 導尿カテーテルが留置されている。膀胱のdensityは上昇しているが、前日に施行された脳血管造影の影響と思われ、腎機能障害による造影剤の排泄遅延が示唆される。膀胱を縁取るようにair densityがみられ、CTでは膀胱壁内にガスが分布していることが分かる。
>診断 : 気腫性膀胱炎(emphysematous cystitis
>解説 : ガス産生菌による膀胱炎で、高齢の糖尿病患者に多い。ガスは主に粘膜下層に貯留するが、膀胱内腔にも貯留すると気尿がみられる。気腫性腎盂腎炎ほど重篤ではないが、糖尿病のコントロールと抗生剤投与、導尿などの適切な加療が必要。


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