147-1)10歳代、女性。無症状。 |
>画像所見 : 第2腰椎椎体が左右に分離している。 >診断 : 蝶形椎(butterfly vertebra) >解説 : 胎生期に並列した各1対の化骨核から椎体が形成されるが、化骨核の発育のumbalance によって半椎、楔状椎、蝶形椎、二分脊椎、癒合椎などの脊椎癒合不全が出現する。左右の椎体骨の癒合が不完全だと、本例の様な蝶形椎となる。こういった椎体の奇形をみた場合は、VACTERL症候群と総称される他の奇形の有無にも留意しなければならない。
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147-2)50歳代、男性。 |
>画像所見 : 骨X-p正面像(CT scout view)で、L4椎体は蝶形椎になっている。CTでもL4椎体の左右分離が明らか。 >診断 : 蝶形椎(butterfly vertebra) |
147-3)70歳代、男性。腰痛 |
>画像所見 : 第3、第4腰椎が癒合して一塊となっている。L1/2のdisk space 狭小化とガス像(vacuum phenomenon)もみられ(→)、椎間板の強い変性を示唆している。骨棘形成も目立つ。 >診断 : L3-4癒合椎(block vertebra)、変形性腰椎症 |