131)70歳代、女性。発熱 |
>画像所見 : US:肝右葉に12cm大の cystic lesionがみられる。内部には多数の隔壁があり、honeycomb状。 造影CTと造影MRI:肝右葉の巨大嚢胞内には、USから予想されるような隔壁構造は認められない。内部は比較的均一で、壁在結節や石灰化もみられない。嚢胞壁はわずかにenhance されている。 >診断 : 複雑性肝嚢胞(complicated liver cyst) >解説 : 嚢胞は増大するにつれて出血を合併することがあり、感染を合併することもまれではない。本例は穿刺ドレナージで、混濁した褐色の内容液が少量づつ回収され、出血と感染を合併した肝嚢胞と考えられた。USでみられた隔壁構造はCTやMRIでも同定できないフィブリンの析出による膜様構造物と考えられる。 寺元記念病院画像診断センターへ |