日々の症例 107 急性胃粘膜病変




107-1) 30歳代、女性。上腹部痛。

>画像所見 : 経腹壁的超音波検査で、胃体部から前庭部の壁が1cm以上に肥厚している。固有筋層の低エコー層はほぼ正常に描出されており、胃壁肥厚の主体は粘膜下層であることが分かる。
>診断 : 急性胃粘膜病変(AGML) 
解説 : ストレス、薬剤(NSAIDs など)、暴飲暴食などが誘因となり、急激な胃症状で発症する。内視鏡検査では多彩な出血性病変がみられ、上部消化管出血の1520%がAGMLによるとされている。USでは本例のように固有筋層は正常で、粘膜下層を主体とした壁肥厚が特徴的である。

107-2) 30歳代、男性。昨日から急激に心か部痛が出現。

>画像所見 : 胃前庭部の粘膜下層の肥厚が目立つ。
>診断 : 急性胃粘膜病変(AGML) 


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