67)70歳代、女性。無症状 |
>画像所見 : T2強調像で両側レンズ核領域は高信号に描出され、小さな高信号域の集合から成っている(→)。T1強調像では小さな低信号の集蔟がみられる。FLAIR像でも同部は小さな低信号の集蔟として描出されており、高信号部分を伴わない。 >診断 : 拡大した血管周囲腔(perivascular space) >解説 : 各画像の信号からは、異常信号部分の本態は自由水であることが示唆される。FLAIRで高信号部分がみられないことから、虚血等による組織変化が存在する可能性は低いと考えられ、正常の組織が直接、自由水を含む腔に接している状態が示唆される。加齢に伴い基底核は萎縮することが知られており、本例は実質の萎縮に伴って血管周囲腔が開大した状態と思われる。 |
寺元記念病院画像診断センターへ |