日々の症例 49 気腫性胆嚢炎



 


49) 
50歳代、男性。 腹痛と発熱のため近位より紹介。WBC 13210CRP 41.0


>画像所見 : USでは胆嚢に一致してガスパターンがみられる。胆嚢内腔は全く描出されず、周囲に混濁した液体貯留がみられる()CTでは胆嚢内腔および壁内にair densityが明かで、胆嚢周囲脂肪層の混濁も広範囲に及んでいる。
>診断 : 気腫性胆嚢炎(emphysematous cholecystitis
>解説 : ガス産生菌の感染によって起こる重篤な急性胆嚢炎で、胆嚢壁内または内腔にガスがみられる。高齢者や糖尿病合併例に多く(2050%)、1/3の症例では白血球増加がみられない。本例は緊急手術が施行され、大網に取り囲まれた壊死性胆嚢炎と少量の混濁腹水が確認された。胆嚢内容液は膿汁であった。

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