>診断 : 頚肋 (servicle rib)
>画像所見 : 左第一肋骨の頭側にもう一本肋骨があるように見える (→)。
>解説:肋骨には頚肋、低形成、過形成、偽関節形成、癒合、二分肋骨、フォーク状肋骨、波状肋骨などの奇形がしばしばみられる。頚肋は第7頚椎横突起が伸びて肋骨様にみえる肋骨奇形の一つで、5〜10%の頻度で何らかの症状を有し、胸郭出口症候群の原因の1つとしても重要。両側性にみられることが多い。第1肋骨と紛らわしいこともあるが、第7頚椎横突起は下向き、第1胸椎横突起は上向きに伸びることに注目すればよい。ちなみに、12対の肋骨のうち、上位7対は肋軟骨を介して胸骨に連結する真肋、第8〜10番の肋骨はそれぞれ一つ上位の肋軟骨に融合する仮肋、第11〜12肋骨は浮遊肋骨(浮肋)で、腹壁の筋肉に付着する。
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