168-1)60歳代、男性。無症状。 |
>画像所見 : 右胸郭はやや小さく、心臓の右方偏位と右下肺野から横隔膜下まで連続する弧状の異常陰影がみられる(→)。造影CTではこの異常陰影は太い肺静脈であり、下大静脈に連続することが確認できた。 >診断 : シミター症候群(Scimitar syndrome) >解説 : 部分的肺静脈還流異常(PAPVR)の一種。肺に低形成の部分があり、その領域の肺静脈が大循環の静脈(通常はIVC)に還流するものをいう。このタイプのPAPVRはほぼ右肺のみ生じる。Chest X-pで右肺の低形成による心臓の右方偏位と右下肺野に三日月刀のような弧状の異常肺静脈がみられるのが特徴的。20〜25%の症例で心房中隔欠損などの心奇形を合併し、症状の有無を左右する。(scimitar:三日月刀) |
168-2)20歳代、男性。 |