154)30歳代、女性。粘液便、血便。 |
>画像所見 : 注腸X線検査で1〜2mm大の透亮像が直腸に限局して多数みられる。内視鏡像でも肛門縁から直腸にかて半球状小隆起を多数認める。 >診断 : 直腸のリンパ濾胞増殖症(lymphoid hyperplasia of the rectum) >解説 : 1年ほど前から時々粘液便と血便がみられるとのことで注腸X線検査を施行したところ、直腸にlymphoid hyperplasiaと思われる顆粒状小隆起が多数みられた。生検でも粘膜下にリンパ濾胞の増殖と炎症細胞浸潤が確認されたが、クラミジア抗原は検出されなかった。 直腸炎の原因は様々だが、直腸のリンパ濾胞増殖症をみた場合にはやはり性感染症であるクラミジア直腸炎も念頭に置かなければならない。 |