>画像所見 : 右腰部で筋膜欠損部から上行結腸の一部が血管と共に皮下に脱出している。探触子による圧迫で脱出腸管の形状は変化し、還納も可能であった。
>診断 : 腰ヘルニア
>解説 : 右腰部の膨隆は脂肪腫と診断されていたが、違和感があるとのことで超音波検査を施行し、診断を確定した。
腹壁ヘルニアの好発部位
①:正中腹壁ヘルニア(白線ヘルニア)
②:側腹壁ヘルニア(半月状線ヘルニア)
③:腰ヘルニア
A:腹直筋
B:側腹筋群(外腹斜筋、内腹斜筋、腹横筋)
C:腰方形筋
腰腹部の筋肉は腹直筋、側腹筋群(外腹斜筋、内腹斜筋、腹横筋)、腰方形筋からなる。それぞれの筋肉の境界部は薄くなっており、白線ヘルニア(正中腹壁ヘルニア)、半月状線ヘルニア(側腹壁ヘルニア)、腰ヘルニアの発生部位となる。
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